ペルーから来た風

2020年8月16日

商品情報・購入←CLICK

小説家として司城志朗の名前は矢作俊彦との共作,つまりカドカワノベルズ3タイトルを通して知りました。当時は,高橋源一郎が書いたとおり,この3タイトルがどのように執筆分担されているのか気になってしかたありませんでした。

初めて単著『ペルーから来た風』を読んだとき,矢作俊彦っぽい印象(『マイク・ハマーへ伝言』風グラフィティ)が前面に出て,それにしてはキャラクターがやけに人形っぽいところに特徴を感じました。その後,ノベルズ,文庫書下ろしを立て続けに発表した司城志朗の小説にオリジナリティを感じるようになったのは,一連の推理小説,サスペンス小説を通してでした。

結城昌治や天藤真,赤川次郎あたりに通じる昭和50年代までのパズラー推理小説の意匠をこらした軽い小説,ユーモア小説の書き手という感じ。巻き込まれ方の物語構造が多く,コピーライター風のしゃれたセンテンスと相俟って,単著でも矢作俊彦に通じる印象もあります。そのなかで,キャラクターの人形っぽさは『ペルーから来た風』を読んで以来,実は変わらず司城志朗の特徴なのだと思うのです。

司城志朗関連作品販売リスト←CLICK

タイトルペルーから来た風
発行年1985年
定価1400円
状態

コメントはまだありません

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください